中国の蘇炳添が、ダイヤモンドリーグの100mで中国勢初となる9秒99を出しました。
これまで黄色人種の最高記録は、日本の伊東浩二選手が出した10秒00だったんですが、それを上回る初の9秒台です。
日本人では桐生選手が9秒台を期待されていましたが、蘇炳添に先を越されてしまうことに。
蘇炳添が黄色人種初の9秒台となる9秒99!
ユージーン・ダイヤモンドリーグのレース動画
当日は追風1.5mと絶好のコンディションの中、レースが行われました。
陸上のダイヤモンドリーグは数多くありますが、賞金レースとして有名で、多くのメダリストや有名選手が参加します。
今回のメンバーも、歴代2位の9秒69の記録を持つタイソンゲイ、2003年世界陸上金メダリストのキムコリンズ、2013年世界陸上銅メダルのネスタカーターなどが参戦。
そして結果がこちらですね。
(風/+1.5m)
1着:タイソン・ゲイ(アメリカ) 9秒88
2着:ミカエル・ロジャース(アメリカ) 9秒90
3着:蘇炳添(中国) 9秒99
4着:キム・コリンズ(セントクリストファーネイビス) 9秒99
5着:ネスタ・カーター(ジャマイカ) 10秒02
6着:ジェームズ・ダサオル(イギリス) 10秒13
7着:リチャード・トンプソン(トリニダードドバゴ) 10秒27
8着:ジャスティン・ウォーカー(アメリカ) 10秒28
中国の蘇炳添選手は、コリンズ、カーター、トンプソンらメダリストを抑えて3位と言う成績。
このメンバーの中で3位と言うのは、かなり立派な成績じゃないでしょうか。
世界大会の決勝レベルの顔ぶれだったので、ここで3位と言うのはすごいと思います。
8月の北京世界陸上では、注目選手の一人になってくるんじゃないでしょうか。
蘇炳添の主な成績など
これまでの自己記録:10秒06(2013年5月)
2012年ロンドンオリンピック:準決勝10秒28
2013年モスクワ世界陸上:予選10秒16、準決勝はフライングで失格
2014年仁川アジア大会:決勝10秒10 2位
世界大会での実績は乏しいですが、アジア大会では多くの優勝を収めています。
2014年の仁川アジア大会では、カタールから国籍を変更したオグノデに破れますが、日本人の高瀬や山縣に先着。
山縣には過去のアジア大会でも勝っており、非常に勝負強いイメージがありますね。
中国は2014年の仁川アジア大会で、日本の持っていた4×100mのアジア記録も破りました。
蘇炳添以外のメンバーも非常に強力なので、日本にとってはかなり手強い相手になっていくと思います。
まとめ
日本勢は桐生、高瀬、山縣など、9秒台を狙える若手がたくさん出てきましたが、中国もそれ以上に速い選手たちが出てきています。
黄色人種として先に9秒台を出されてしまったので、日本人としては残念なところ。
今後日本選手には、9秒99の記録を塗り替えてもらいたいものです。
100m、4×100mリレーともに、もう一度日本の記録に塗り替えて欲しいですね。
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