2015年6月28日に行われた日本選手権男子10000mで、旭化成の「鎧坂哲哉」選手が28.18.53で見事に優勝。
すでに27分38秒99と言う世界陸上標準記録を破っているため、2015年8月に行われる「世界陸上2015北京」の代表に内定しました。
安定した強さを見せる鎧坂選手ですが、世界陸上での走りにも期待したいところです。
鎧坂哲哉ってどんな選手?
1990年3月20日生まれの25歳。
世羅高校→明治大学→旭化成と言う経歴です。
世羅高校時代から日本人トップクラスの選手として活躍し、全国高校駅伝の優勝も経験しています。
世羅高校と言えば留学生のイメージが強いですが、鎧坂選手の世代あたりから日本人も強くなりました。
大学は急成長してきた古豪明治大学に入。
箱根駅伝では43年ぶりとなる、8位入賞に明治を導いています。
社会人としては旭化成に入りましたが、ここから急成長した感じがします。
10000mは27分台に突入し、2014年11月には27分38秒99をマーク。
この記録は国内のレースでは日本人最高ですね。
ナイトオブアスレチックスなどの、海外の高速レースにでれば日本記録も十分いけるんじゃないでしょうか。
ニューイヤー駅伝では、外国人の集まる区間を走る事で有名。
毎回そこそこの区間順位を出すのが驚きです。
2014年のベルギーでは1500・5000mともにパーソナルベストをマーク。
海外勢との対決に非常に強いイメージがあるのですが、今回が初の世界陸上。
どんな走りをするのか、とても楽しみです。
日本選手権10000mの走りを見てみて
2015年日本選手権の10000mですが、序盤は第二集団に付けていました。
第一集団はホンダの外国人ペースメーカーと、DeNAの上野裕一郎。
が、6000m当たりで鎧坂哲哉と設楽悠太の2人が追いつきます。
その後は鎧坂哲哉がペースアップし、ほぼ独走状態に。
タイムもなかなかの28分18秒でゴールし、世界陸上内定を決めました。
今回の10000mは毎年優勝争いをしていた、日清食品の佐藤悠基と大迫選手がいませんでしたね。
なので優勝は喜ぶところではないと思いますが、後半をほぼ1人で走って28分18秒はかなりのタイムだと思います。
佐藤悠基のように、大迫の後ろで走ってラストで逆転する走りじゃないのが好感が持てますね。
メンタルも強いので、外国人と一緒に走ってもいい走りを見せてくれるんじゃないでしょうか。
世界陸上北京では、27分40秒くらいで走って、なんとか8位入賞を目指してほしいです。
リオ五輪・東京五輪の出場の可能性
元々鎧坂哲哉選手は、五輪や世界大会でで勝負する事を目標に、旭化成で練習を積んできています。
正月のニューイヤー駅伝で、毎年外国人留学生のいる区間を進んで担当しているのもそのため。
今回の日本選手権も、勝負に徹して後ろにつくのではなく、「新たな自分を」と言う意味で中盤からペースを上げ、独走態勢に入っていました。
今後も五輪や世界陸上を目指して、練習していく事は間違いないでしょう。
恐らく26歳となるリオ五輪では10000m出場を目標に。
30歳となる東京五輪では、10000mもしくはマラソンを目標にやっていくと思われます。
旭化成には村山兄弟と言う10000m27分台のルーキーが入っていますが、競争しつつ練習に励んでいくのではないでしょうか。
ぶっちゃけ鎧坂哲哉選手は、世界大会に向いている走りをしていると思います。
佐藤悠基や上野裕一郎など、世界大会に出る日本人選手は失速するイメージが強いのですが、鎧坂哲哉選手や宇賀地選手は大舞台に強いイメージ。
速さでなくてもいいので、強さ・順位を出してくれる事を、世界大会では期待したいところ。
北京世界陸上で8位入賞すれば、リオ五輪の内定もほぼ決定します。
27分30~40秒台で走れば、けっして不可能ではない数字だと思うので、ぜひ頑張ってもらいたいですね。
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