青山学院大学の神野大地選手、卒業後の進路がコニカミノルタに決定したそうですね。
2015年の箱根の5区で区間賞を取って以来、一気に世間から注目されるようになりました。
5000・10000のベストはそれほど速くはありませんが、ハーフは日本学生歴代3位の好記録。
箱根の走りといい、長い距離に適性があるようなので、将来はマラソンでの活躍が期待されます。
神野大地選手の進路がコニカミノルタに決定
神野大地
出身:中京大中京高校
5000m自己記録:14.04.58
10000m自己記録:28.41.48
ハーフマラソン自己記録:1.00.21
5000と10000のベストタイムは、今の学生の中では速いわけじゃありません。
しかしハーフのベストはズバ抜けており、日本学生歴代3位の好記録。
さらにインカレのハーフで優勝するなど、長い距離では非常に目立った成績を残しています。
さらに圧巻だったのが2015年の箱根駅伝5区での走り。
コース変更されて20m延長されていたにもかかわらず、従来の柏原竜二選手の記録を24秒も上回る走りで区間賞。
柏原選手の区間記録は、もう破られないんじゃないか?と思っていたんですが、まさかの神野選手の走りにビックリしたのを覚えています。
卒業後は実業団のコニカミノルタへ。
コニカミノルタ加入後は、ニューイヤー駅伝やマラソンで活躍していくと思われる。
しかし日本一の強豪である神野選手が、これから生き残っていけるかどうかが非常に心配でもあります。
入れ替わりの激しいコニカミノルタ陸上部
コニカミノルタは正月のニューイヤー駅伝で三連覇を果たしており、日本一の駅伝チームとして有名な企業。
しかしそれだけに選手同士の競争や入れ替わりも激しく、主力の選手は5000m13分30秒、10000m28分を切る速さの選手が揃っています。
コニカミノルタ主力選手
宇賀地強 5000m:13分29秒50 10000m:27分40秒69
設楽啓太 5000m:13分40秒32 10000m:27分51秒54
撹上宏光 5000m:13分32秒22 10000m:28分03秒27
菊地賢人 5000m:13分35秒18 10000m:28分04秒25
ポール・クイラ 5000m:13分22秒38 10000m:27分40秒43
鳴り物入りで加入したルーキーが、実業団では音沙汰が無くなってしまう事も少なく有りません。
前山の神の柏原竜二選手も、富士通に進みましたが、期待されたほどの結果は今は残されていないようです。
初代山の神の今井正人選手のように、20代後半からさらに伸びてくる選手もいますが、消えていく選手の割合が圧倒的に多いですね。
神野大地選手は5000や10000の記録は他の選手に及びませんが、ハーフの記録はクイラ、宇賀地、設楽に次ぐ記録となっています。
コニカミノルタでも十分通用する選手だと思うので、ルーキーでニューイヤー駅伝に出場する可能性も十分。
東京五輪での日本代表を視野に入れているそうなので、メインとしてこちらの練習を続けつつ、駅伝やその他レースに出場すると言う感じでしょうか。
2020年に引退?五輪が終われば指導者へ
神野大地選手のインタビューにあった内容ですが、
「社会人2年目のシーズン(17―18年)に初マラソンを経験し、東京五輪のマラソン代表に選ばれる選手に成長したい。そして、メダルを獲得して競技生活を終えたいと思っています」
どうやら本人は長く現役生活を続けるつもりはないらしく、2020年の東京五輪代表を目指し、その後は指導者になりたいと考えているらしい。
引退するには早すぎるんですが、その後も陸上競技にはかかわり続けていきたいとのこと。
見ている側としては、選手として長く続けて欲しいとは思うのですが、本人にも何かしらの意向があるんだと思います。
5年後には、また違った答えになっているのかもしれませんけどね。
日本のマラソンは最近男女ともにあまりいい成績を残せていないので、開催地となる東京五輪ではメダル1入賞1くらいの活躍は、なんとか達成してもらいたい。
故障明けて準備も順調?
神野選手は2015年シーズンは、2月、6月と疲労骨折をしており、あまり練習が出来ていない状況でした。
10月に行われた出雲駅伝は、エントリーからも漏れる状態でしたが、全日本大学駅伝は代表にエントリー。
故障も徐々に回復しているとみられています。
卒業ラストシーズンとなる2015年は、三大駅伝完全制覇を成し遂げたいとのことですが、青学の戦力的には十分可能でしょうか。
箱根駅伝の区間記録の塗り替え、さらには2020年の代表に向けて、これから頑張ってもらいたいですね。
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