「八日目の蝉」は公開当初に映画館に見に行ったんですが、おもしろくてその後DVDレンタルしたり、小説買ったりして何回も見てしまいました。
映画では希和子役の永作さんの演技が良かったですね。
希和子は完全に悪い事してるんだけど、どこか憎めない、そんな葛藤が楽しめた感じです。
結末までのあらすじをつらつら書いていくんですが、ネタバレも多く含みますので知りたくない人はご遠慮ください。
映画版は話の流れが飛び飛びになっているので、なるべくまとめて書いてるんですが映画のネタバレとはちょっと違うと思います。
八日目の蝉(映画版)のあらすじやネタバレ
野々宮希和子(永作博美)は結婚していた秋山丈博(田中哲司)とふりん関係にあった。
秋山は奥さんと離婚して希和子と一緒になるつもりでいたが、その前に希和子が秋山の子供を身ごもってしまう。
秋山は離婚の計画が台無しになるからと、希和子の子供を下ろさせる。
しかしそれがきっかけで希和子は子宮内が癒着し、子供が産めない体になってしまう。
一方で秋山の妻の恵津子は、秋山に付きまとう希和子をうっとおしく思い、子供が産めなくなった希和子を激しくののしり、心に傷を負わせていく。
ある日希和子は秋山夫妻が車で出かけたスキを見計らい、家の中に忍び込む。
本当は秋山の娘の恵里菜の顔を見るだけのつもりだったが、恵里菜の笑顔を見ると衝動的に恵里菜を抱え込み、誘拐して連れ去ってしまう。
希和子は学生時代の同級生の康枝のもとに、恵里菜を連れたまま逃げ込む。
これまでふりんの相談にものっていた康枝は、恵里菜を希和子の子供だと思い込みしばらくかくまうことになる。
しかしその後事件が公になり、ニュースに誘拐の事が流れるようになると、希和子は家を飛び出して逃走する。
希和子が当ても無く歩いていると、エンジェルホームの勧誘をしている一団に出会う。
エンジェルホームは主に家庭や社会生活に問題を抱えて、逃げ出してきた女性たちが集まったグループ。
財産をすべて手放すと言う条件や面談を経て、希和子はそこに入る事になり、エンジェルホームでの生活がスタートする。
エンジェルホームでは希和子はルツ、恵里菜はリベカと名乗り、他のメンバーもエンジェルホームでの名前を与えられている。
そこではマロンやエステルなどと出会い、自給自足の集団生活を送っていく。
しかしエンジェルホームを洗脳集団と称し、妻や娘を取り戻しにくる男たちがエンジェルホームにやってくるようになる。
警察の介入で自分の事がバレる事を恐れた希和子は、エンジェルホームから逃げ出すことを決意。
去り際にエステルから自分の母親の住所を教えられ、行く当てのない希和子にここを頼るように伝える。
エステルに教わった情報をもとに、希和子は小豆島へ恵里菜を連れて移動する。
そこでエステルの母親に会い、仕事が無いか頼み込むが一度は断られてしまう。
しかし娘の事を知っていた事や、希和子が行き先が無かったことを知ると、家の離れに住まわせ素麺屋で働かせてる事にする。
希和子は素麺屋で働き、恵里菜は島の子供たちと一緒に遊ぶようになる。
なるべく恵里菜にたくさんの思い出を作ってもらいたい希和子は、いろんな場所に出かけて島の行事にも恵里菜と参加する。
思い出をたくさん作る2人は、しばらく幸せに暮らしていく。
しかし島の祭りの様子がアマチュアカメラマンに撮影され、希和子が映っていた写真が全国紙に掲載された事から、希和子はここでの生活がもうすぐ終わってしまう事を悟る。
希和子は警察に見つかる事を恐れて、小豆島から逃げ出すためにフェリー乗り場へ恵里菜と共に向かう。
しかしすでに通報を受けて居場所を見つけた警察が、フェリー乗り場に配備していた。
希和子は取り押さえられ、恵里菜と引き離されるが、最後まで恵里菜の事を気遣う。
希和子は逮捕され、その後裁判にかけられることになる。
希和子が逮捕されて、4年ぶりに恵里菜は両親の秋山夫妻の元に戻る。
しかし希和子が母親と思い込んでいる恵里菜は、自分が誘拐されたと思い家からたびたび逃走して警察に逃げ込む。
母の恵津子はその事にイライラし、恵里菜につらく当たるようになる。
さらに事件の事は世間に大きく報じられ、恵里菜は世間の目にさらされてしまっていた。
恵里菜は誰とも馴染めないまま、幼少期から大人へと成長していく。
それから18年間抜け殻のように成長し、大学生になった恵里菜(井上真央)は、今でも自分が何者なのか分からない生活をしていた。
実の両親とも合わずに一人暮らしをして、塾の先生だった岸田とふりん関係を続けている。
岸田の子供を身ごもり、自分を育てていた希和子と同じように状況になっている事に気づく。
しかしある日、エンジェルホーム時代に過ごしたマロン(小池栄子)と再会する。
マロンは今は本名の千草としてフリーライターで活動し、エンジェルホームや希和子と恵里菜の事件について調べていた。
過去の事を思い出したくない恵里菜は、千草の事を最初は避けるが、付き合っていく中で徐々に打ち解けていく。
恵里菜と千草はともにエンジェルホームに行くが、すでにつぶれてしまった後だった。
しかし恵里菜は千草の話から徐々に過去の事を思い出し、小豆島で生活していた時の事を思い出す。
恵里菜は千草と共に、小豆島へと向かう事になる。
小豆島に来た恵里菜は、昔希和子とともに過ごしていた事を思い出し始める。
4歳の頃から愛情をまともに感じた事が無く、これから生まれる子供ともどう接して行けばいいのか分からなかった恵里は、昔希和子から受けた愛情を思い出すことで、だんだん本当の自分を取り戻していく。
予告編や挿入歌
感想・まとめ
最後は本当に泣けて、希和子の「その子はまだご飯を食べていません!」が記憶に残ってます。
誘拐犯として追われている中、ストーリーが進んでいくのでドキドキとハラハラも入り混じった感じでした。
やっぱ歪んだ物語って、泣けてきます。。
ちなみに小豆島は香川県の瀬戸内海に浮かぶ島で、昔は「あずき島」その後「しょうず島」現在は「しょうど島」と呼ばれています。
映画でも登場した希和子が捕まるきっかけになった「虫送り」の行事は、夏場の7月上旬に行われるらしい。
これはちょっと行ってみたい。。
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