藤沢数希先生の「僕は愛を証明しようと思う」買ってきました!
この方の書かれている恋愛工学は興味があって、前々から拝見していました。
映画やドラマのようなロマンチックな恋愛観ではなく、いかに女を落とすかと言う部分にフォーカスしたテクノロジーの世界観を見せてくれます。
映画やドラマが「夢を見せるもの」なら、恋愛工学は「現実を生きる」と言うイメージ。
非モテ男子がよく考える、なぜ性格の悪い男がモテるのか?と言う答えも、これを読めばよく分かると思います。
今回は軽いネタバレや、ラストシーンの考察についてです。
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「僕は愛を証明しようと思う」の軽いネタバレ
主人公の「わたなべまさき」は、特許事務所に勤める弁理士の26歳。
真面目な誠実な性格だが、女性経験は少なく、どちらかと言うとモテない性格だ。
交際している彼女には、これまで誠実に尽くしてきたが、ある日彼女のうわきが発覚してしまう。
わたなべは必死にすがるが、彼女にバッグをプレゼントした後、完全に連絡が途絶えてしまう。
次にわたなべは同じ事務所で働く、アシスタントの美奈に恋をする。
仲良くなって付き合えるかもと思ったわたなべだが、美奈の新居に引越しの手伝いに行くと、そこには彼氏がいた。
わたなべは自分が美奈にとって都合のいい男だった事に気づき、愕然としてしまう。
恋に落胆したわたなべは、ある日仕事で知り合った永沢さんが、バーで美女とキスしているところを目撃する。
仕事の時のギャップに驚いたわたなべは、永沢さんに恋の相談をするようになる。
その日からわたなべは、永沢さんに女の落とし方を学ぶようになる。
街コン、ストリートナンパ、クラブ、カフェ、あらゆるところで女性と知り合う方法を教えてもらう。
LINEの番号を聞くやり方や、そこからホテルに誘導していく方法も学んでいく。
恋愛はゲームと同じで確率論に収束されること。
女は誠実で自分だけを見ている男を生理的に嫌い、他の女にもモテる男に惹かれる事。
顔やお金も重要であるが、それ以上にモテるためのテクニックが大事な事。
これまでの自分の価値観と逆の考えを教わるわたなべは、最初は戸惑いつつも、永沢さんの教えを徐々に吸収していく。
今までは年間数人の女性と知り合うことしか出来なかったが、1日に数十人の女性と知り合うようになる。
その中の何人かの女性と関係を持つようになり、それが続くごとにわたなべのモテ度も上がっていく。
最初は一般の女性だったが、それもモデルやSクラスのかわいい女の子に変わっていった。
わたなべは典型的な非モテ男子から、モテ男子へとどんどん変わっていく。
しかしある日わたなべは、仕事関係の玲子と言う女性と関係を持ち、それが相手の旦那にばれてしまい、会社をクビになってしまう。
わたなべは次の就職先を探すが、自分の噂が業界に広まっていて、中々就職先が見つからない。
自信を無くしたわたなべは、女からの連絡も来なくなり、昔の非モテ男子のような状態に戻ってしまう。
家族で幸せそうにしている友人を眺めながら、自分には落ち込んだ時に慰めてくれる女性が誰もいない事に気付く。
落ち込みながら伊豆を旅行していると、そこで直子と言う女性と知り合う。
これまでに習った恋愛工学のテクニックを使って話しかけるわたなべは、彼女と仲良くなる事に成功する。
これまでと違うやさしさを感じるわたなべは彼女に好意を持つが、最後に直子にすがると言う、恋愛工学でやってはいけないタブーを起こしてしまう。
失敗した、もう会えないと感じたわたなべだが、直子はわたなべに会いに来てくれる。
そしてその夜、彼女と結ばれることに成功する。
最初から彼女になにかを感じていたわたなべは、彼女が昔品川のカフェで働いていた店員だった事を知る。
非モテ時代に通っていたカフェで、緊張しながら話しかけた女の子だった。
彼女から教えられ、運命的な再会だった事にわたなべは気づく。
仕事も見つかり、久しぶりに永沢さんとも再会したわたなべ。
パーティーに誘われるが、直子との出会いから、1人の女性を愛する事を学びたいと感じていたためそれを断る。
さらにわたなべは、複数の女性でなく、1人の女性を愛したいと言う思いを永沢さんに打ち明ける。
非モテコミットに近い考え方に一度は反対する永沢さんだが、1人の人を愛する恋愛工学も存在するかもしれないと、最終的には肯定する。
そしてその日わたなべは、直子に夕食に誘われたため、その時間までにカフェで待つ。
その時、隣に若い女の子が座る。
次の瞬間わたなべは、恋愛工学を駆使して、その女の子に話しかける。
おわり。
「僕は愛を証明しようと思う」のみどころ
「僕は愛を証明しようと思う」の簡単な内容は上に書いたストーリーになるんですが、見どころはストーリーじゃありません。
「非モテ」だったわたなべが、「モテ男」に変わるために永沢さんから教えられる、
様々な恋愛工学のテクニックです。
いたるところにちりばめられている恋愛工学のテクニックや理論は、恋愛工学の読者さんが実践して結果を出しているものばかり。
主人公のわたなべがモテ男に変わっていくまでの過程や、そこから学べるテクノロジーは、現実でも効果を発揮するでしょう。
小説ではなく「恋愛指南書」として読むのが、ただしい読み方だと思います。
ラストの直子のシーンについて
「僕は愛を証明しようと思う」では主人公のわたなべは最後に直子と言う女性と出会います。
実際に読んだ人は分かると思うんですが、伊豆で出会った直子は39~41ページに登場する、品川のカフェで出会った女性ですね。
かわいいと思いつつも、その後話しかけられなかった女性が、最後に登場してくることになります。
モテない時代も、モテた時代もやさしくしてくれた直子に、恋愛工学では学べなかった恋心を抱きます。
しかし最後にわたなべは、直子との夕食があるにもかかわらず、カフェで他の女の子をナンパします。
ここから先のストーリーは描かれていませんが、恐らくわたなべはこの後直子との夕食をキャンセルし、この女の子と過ごすのではないでしょうか。
そして最終的には恋愛工学のような男に戻り、直子をこれからも惹きつけていくのではないかと。
そんなストーリーを想像させる、ラストシーンなのではないかと思います。
「僕は愛を証明しようと思う」の「愛」とは何か。
それはこの小説に書かれている恋愛工学の全体像が、これまでに言われているドラマのような愛よりも、より「自然の法則」に近い愛だと証明しているのではないかと。
直子のシーンは運命的な偶然から、主人公の感情的な変化を呼び起こしましたが、最終的には「テクノロジー」の恋愛工学が勝利する。
それを感じさせるようなラストだったと思います。
ただ永沢さんが最後に言った通り、「1人の人を愛する恋愛工学」と言うのもひょっとすると存在するのかもしれません。
それは恋愛工学もまだまだ未完成であり、さらにその先のテクノロジーやより完成された法則もあるのではないか、そんな先の可能性を感じさせる部分もあります。
いずれは今世間に浸透している愛は、恋愛工学のような愛へと書き換えられ、さらに恋愛工学が発展していけばまた書き換えられ。
これらの最先端の技術を学ぶ人と、そうでない人との恋愛格差は、これからどんどん広がっていく事でしょう。
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